クイズ馬 エリーズシチー デビュー戦!!


GTクイズ馬にして関西馬。

購入理由はそれだけ。

正直、走りはあまり期待していません。

GTクイズで儲けます。


そう、思っていたら、意外に田中章博調教師は期待のコメント。

しかし、期待が大きすぎて??芝2000mに出走。

2月1日 京都5R 3歳新馬 芝2000m 混合戦は、

9着/11番人気と撃沈。

レース回顧と時計の評価を掲載

(2009年2月2日完結)

2008年12月25日作成

●クイズ馬というだけで購入したエリーズシチー

 私は馬を購入するときは、馬体・血統・預託予定厩舎・値段など徹底的に調べて買うことにしているのですが、このエリーズシチーと、同時に募集され購入したレイアシチーは、GTクイズ付きの募集馬だったという、ただそれだけの理由で購入しました。

 関西在住の私ですから、本当はこのエリーズだけで良かったのですが、関東の奥平雅士厩舎に預託予定のレイアシチーは、母が4勝馬のアミダラで、その産駒のメヌエットシチーが新馬戦で2番人気に支持され、3着と良績を残したことから、一気に売れ出し、話題の馬ですし、GTクイズの権利がついてきますので、基本的には買わない予定の関東所属馬でしたが、私も購入しました。

 逆にエリーズシチーは、同額で血統的にも、預託厩舎的にも見劣る為、いつまでたったも売り切れず、人気のなさが見てとれました。

 そんなエリーズシチーですが、父は期待のできるフジキセキですし、GTクイズ馬はクイズでかなりの賞金を稼げて、馬代金のかなりの部分で元が取れますので、期待は全くなかったのですが、購入しました。

●エリーズシチーのほっさん評価

 では、そのエリーズシチーを詳しく分析しましょう。

 父   フジキセキ アーニングIDX 1.74 評価 A−
 母   ジェニーソング 未勝利        評価 E
 母父  Rahy                  評価 D
 兄弟  初仔                   評価 B−
 生産牧場 アイオイファーム          評価 E
 調教師 田中章博                評価 D

 馬体                        評価 C

 総合評価 1.31 評価 E



 父フジキセキは、ダート王のカネヒキリや高松宮記念GT勝ちのファイングレイン、函館SS GV勝ちのキンサシャノキセキ、以下ドリームパスポート、ダイタクリーヴァ、タマモホットプレイなど、数々の重賞ウィナーを世に輩出しています。
 全馬の成績で見たアーニングIDXも1.74と平均値1.00を大きく超えており、非常に期待の持てる種牡馬です。
 
 母ジェニーソングは成績こそありませんが、2001年生まれと若く、そういう意味では期待が持てます。

 母父のRahyは私は真っ先にグラスワールドを思い出します。2003年の金杯を生で観戦して、サイドワインダーとの見事1点的中でかなり儲けた記憶があります。しかし、BMS(ブルードメアサイアー 母父の意)成績はあまり奮いません。微妙なところです。

 私はもっとも初仔に期待する人間ですので、ジェニーソングの初仔であるエリーズシチーは期待しています。

 生産牧場はアイオイファームですが、これは正直芳しい成績とは言えません。

 預託予定の田中章博調教師はわかりやすく、期待のできる馬は福永祐一騎手や安藤勝己騎手、期待の出来ない馬は柴原央明騎手と使い分けています。しかし、師はエリーズシチーを期待できる馬だと評しておられますので、いい騎手に乗せてもらえるかも知れません。
 あまり預託管理数は多くないですが、中途半端でも出走させてしまいます。その分出走回数は多くなりますが。

 馬体は購入時は良く見えませんでした。しかし、いつもお話していますように、友駿ホースクラブは当歳時の募集になるため、良く見えない馬でも走る場合があります。逆に当歳時に抜群に見える馬はかなり走ります(笑)。
 私の馬体評価の「C」は、最初の募集時のものですが、ここからは、購入時に送られて来た馬体写真について分析します。
 首差しの角度や太さはなかなかいいですね。そしてそこそこ筋量があり、背中のラインも走りそうな感じです。
 しかし、繋ぎの角度が高く、故障の不安が付きまとうことと、ダート向きと考えられ、芝は走らない気がします。また、飛節が小さく、瞬発力にかけると思います。
 すなわち、このタイプは、ダートで先行逃げ切りタイプですが、これでスタミナがなければ、引退した愛馬グレイスシチーやボニータシチーのように、直線失速を繰り返し、勝つことは無理でしょう。
 速い追い切りで終いまで鋭く伸びるか、それとも・・・。期待半分、不安半分といったところです。

 総合評価は1.31で最低ランクの「E」です。友駿ホースクラブはありがちな、父以外は・・・というパターンです。常識的にはいいところ1勝ですが、鍛えて強くなって欲しいですね。

●12月18日にトレセンに入厩しました!!

 エリーズシチーは12月18日にトレセンに入厩しました。そして、12月19日には早速坂路に入れられ、

12月19日 栗東坂路
4F 66.0
3F 49.4
2F 33.5
1F 17.0


 という時計を計時しました。実際は15−15の速さを切らない追い切りは”追い切り時計”にはカウントしませんので、軽め調整といったところですが、すでに17−17といったやや速いところを乗られており、順調と言えます。

 ちなみに12月20日も

12月20日 栗東坂路
4F 72.0
3F 55.1
2F 37.0
1F 19.0


 と、以降毎日のように、登坂しています。

●田中章博調教師は楽しみな1頭とおっしゃっています

 クラブHPにて、田中章博調教師は次のようにおっしゃっています。

12月17日
今週、検疫の都合でトレセンに入厩する予定です。田中師は「外傷のほうも良化し、順調に乗り込まれているので厩舎に入れたいと思います。動きのほうは良いようなのでスムーズに調教が進めば楽しみな一頭です」と話しています。


 「楽しみな一頭」と言って貰えると、なんだか期待しちゃいますね。購入時は全く期待のなかった1頭ですが、いい意味で期待を裏切ってくれるのでしょうか。

 さらに12月24日のクラブHPの近況です。

12月24日
先週、トレセンに入厩しました。田中師は「早々に乗り込んでいますが、動きはなかなか良く馬体のほうもここにきて張りが出てきました。出走については今後の状況を見て決めたいと思いますが2月の小倉くらいには態勢が整うでしょう」と話しています。


 動きもいいそうですし、こう毎週嬉しいコメントが出ると、「一体どれくらい走るのか」とドキドキしてしまいます。

これ以降は2009年1月2日に作成

●12月29日に馬名登録されました!!

 年末年始で、ご報告が遅れましたが、12月29日にエリーズシチーが馬名登録されました!!これで、迅速な入厩・放牧状態や、追い切り情報が入って来ます。

 また、何か情報が入って来ましたら、ご報告いたします。次はゲート審査合格を目指していくわけですが、あっというような動きを見せて欲しいですね。

これ以降は1月15日に作成

●ゲート試験に合格しました!!

 珍しく、友駿ホースクラブの愛馬近況が予定更新日以外に更新されており、おそるおそる開くと、以下のような文でした。


本日、ゲート試験に合格しました。田中師は「スタートは一息でしたが、二の足が思ったより早く及第点でしょう。このまま順調に追い切りが消化できれば来月には出走の目処が立つでしょう」とコメントしています。


 というわけで、めでたくゲート試験に合格しました!!クラブHPの馬体写真も筋肉質で良く見え、なんだかワクワクしてきました。

 正直、全く期待していなかった、こういう馬が3勝くらい挙げてくれると嬉しいのですが、さすがにそこまで上手くは行かないですかねぇ。

これ以降は1月28日に作成

●追い切り情報(1月28日更新)

1月3日 栗東E 稍重馬場 ゲート強め
ゲート
助手
13.9
12.7
13.8


1月14日 栗東E 稍重馬場 ゲートなり
ゲート
助手
14.4
15.0
15.4


1月15日 栗東E 稍重馬場 ゲートなり
ゲート
助手
14.7


1月18日 栗東DW 良馬場 馬なり

助手
4F 57.5
3F 40.1
1F 13.2[7]
ダスタップ(3歳未勝利・前走新馬戦14番人気2着)馬なりの内併入


1月22日 栗東CW 重馬場 G前気合付

助手
6F 86.4
5F 69.1
4F 53.8
3F 39.5
1F 12.9[6]
ハッピートーク(3歳未勝利)馬なりの内同入脚色劣


1月28日 栗東CW 良馬場 叩き一杯

柴原央明
6F 83.6
5F 68.6
4F 54.5
3F 41.0
1F 13.9[6]
スターリースカイ(3歳未勝利)馬なりの内に先行5F付0秒1遅れ


 1月3日、初の追い切り時計を計時しました。ゲートからですが、一本目にしてはなかなかいいのではないでしょうか。とにかく、ここからです。順調に行って欲しいですね。

 1月14日、2度めの時計計時でしたが、平凡以下の寂しい動きです。

 1月15日、ゲート試験に合格しました。詳しくは上記記事をご覧ください。さあ、あとは、追い切りでどのようなパフォーマンスを見せてくれるかですね。

 1月18日、初めてウッドチップで時計を計時しました。もちろん、やり始めたばかりで、この一本でどうのこうのと評価することはできません。これから何度も追われ、どのくらい時計を詰められるかですね。

 1月22日、既走馬相手に内側で併せ相手より追っているにもかかわらず、脚色は見劣りました。実質強めに追われたのが、今回初めてですから、かまわないのですが、もう少し時間がかかりそうな気がします。

 1月28日、またまた既走馬相手とはいえ、こちらは叩き一杯、相手は馬なりでしかも、こちらが内にいるにもかかわらず、遅れをとりました。終い13秒9も全然ダメですし、出走は来週以降にして欲しいですが、今週の出馬想定表に載っています。出走するのでしょうか。この状態では、完敗は目に見えていますが。

●気になる出馬想定表

出馬確定表 1月31日 京都6R 3歳新馬 ダ1400m 混合 全22頭
馬名 騎手 追い切り
アイアンルック
エースダイヤ
エリーズシチー
キングオブヘイロー
クイックメール
グラフィックレディ
ゴールデンローズ
ストームツイスター
タムロブライト
チムドンドン
ツルハチオジョー
テイエムミチシオ
ニホンピロキャット
ニホンピロゴスペル
パヴァーヌ
ファイヤーオパール
メイショウシェイク
ヤマニンスクワール
ルーポ
レアコマンド
ロマンレディー
ヴンダーゾンネ

これ以降は1月30日に作成

●京都芝2000mコース解説

 スタート地点は、メインスタンドの目の前。
 GT秋華賞の際には大勢のファンの歓声が飛び交うので、音や雰囲気に敏感な馬にとっては心配の種。
 スタートして間もなく1コーナーにさしかかるので、内枠の馬が有利に見えるが、外から被されやすいので良し悪しは微妙。先行馬でも揉まれない外枠がいい場合もある。
 全般的にはテンからペースはよどみなく流れ、厳しい流れになりやすい。ペースが上がればマクリ差しも決まる。
 最後の直線距離も内回りは328mと阪神よりも短いが、早めに各馬が仕掛けるため、4コーナーはゴチャつきやすく、不利も受けやすい。
 揉まれない競馬がベストだが、多頭数で外目に位置していると、コーナーリングで外に振られる懸念も。
 ローカル競馬場同様に、好位抜け出しの競馬ができればベスト。
 ペース・展開の読みが重要で、騎手の手腕が問われるコースだ。

有利な枠順 フラット
有利な脚質 先行〜差し
ポイント 4コーナーの位置取り、コース取り
種牡馬ベスト サンデーサイレンスが断トツ、ダンスインザダーク
連対騎手ベスト 武豊、佐藤哲三、四位洋文、安藤勝己、藤田伸二
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 2分04秒4 2分05秒7 2分08秒7
2歳未勝利 2分02秒9 2分02秒2 2分05秒3
2歳オープン 2分02秒7 2分06秒8
3歳新馬 2分05秒2 2分06秒3 2分08秒6
3歳未勝利 2分02秒8 2分03秒3 2分04秒3 2分05秒4
3歳500万 2分02秒5 2分03秒6 2分03秒5 2分05秒6
3歳1000万 2分01秒8 2分03秒1
古馬500万 2分01秒4 2分02秒9 2分02秒8 2分05秒3
古馬1000万 2分01秒0 2分00秒7 2分04秒5
古馬1600万 2分00秒5 2分00秒3
古馬オープン 2分00秒6 2分03秒2

●出馬確定表

出馬確定表 2月1日 京都5R 3歳新馬 混合 芝2000m 全11頭
馬名 騎手 追い切り
アルスフリーゲン 藤岡佑介 B+
エリーズシチー 柴原央明
ゴールデンラッキー 小林徹弥
サクラエスペランサ 小牧太 B+
ショーファイトダダ 池添謙一
シルクエステート 武幸四郎
タクティクス 安藤勝己
ポジティブライト 浜中俊
ミッキースポット デムーロ B−
モルガナイト 北村友一 A−
ルージュバンブー 和田竜二 B−

●各馬の追い切り評価

馬名 追い切り日 コースと
馬場状態
強さ 騎乗者 追い切り時計 評価
アルスフリーゲン 1月28日 栗東DW良 一杯 助手 6F81.6−12.8 B+
エリーズシチー 1月28日 栗東CW良 叩き一杯 柴原央明 6F83.6−13.9
ゴールデンラッキー 1月28日 栗東坂路良 一杯 助手 54.0−13.8
サクラエスペランサ 1月28日 栗東CW良 一杯 助手 7F95.9−13.2 B+
ショーファイトダダ 1月28日 栗東坂路良 一杯 池添謙一 54.4−13.1
シルクエステート 1月28日 栗東坂路良 強め 北村友一 56.0−13.2
タクティクス 1月28日 栗東DW良 一杯 高田潤 6F83.2−13.5
ポジティブライト 1月28日 栗東CW良 一杯 浜中俊 6F88.1−13.1
ミッキースポット 1月28日 栗東坂路良 一杯 助手 55.6−13.3 B−
モルガナイト 1月28日 栗東坂路良 一杯 北村友一 52.4−12.5 A−
ルージュバンブー 1月28日 栗東坂路良 一杯 助手 53.5−13.0 B−

●騎手

 田中章博調教師は、自信のない馬は柴原央明騎手、自信のある馬は福永祐一騎手や安藤勝己騎手とはっきりと使い分けています。今回柴原央明騎手ということは・・・!?

●ほっさん予想

アルスフリーゲン

 父はダンスインザダークで、待ってましたの芝2000m。追い切りの動きも水準以上。鞍上も藤岡佑介騎手で、当然有力馬の1頭。

エリーズシチー

 場違い。なにより追い切りの動きが悪い。本数も少なく、終い伸びる兆しがない。

ゴールデンラッキー

 これも父はダンスインザダーク。エリーズシチーが勝てるとすれば、このあたり。しかし、追い切りだけなら、こちらの方が少しまし。

サクラエスペランサ

 兄弟はことごとく未勝利。父もサクラプレジデントと地味。しかし、非常に丹念に乗り込まれ、直前も長めをしっかりと追われている。ただ、その追い切りでクビ差とはいえ併走馬に遅れをとったのは不満。

ショーファイトダダ

 父はサクラプレジデント。母は未勝利馬。まさに友駿血統。ジョッキーに一杯に追われてこの程度の動きでは、ここでは地味。

シルクエステート

 父はブライアンズタイム。上は中央5勝と活躍したロスタイムなど走る産駒が多い。

 追い切りはジョッキー騎乗にしては地味。しかし、競馬ブックでは、以下のように評価されています。


(28日、栗東坂路)やや追い不足の感はあるが、反応鋭く先着してきたように、動き自体は悪くない。馬体も黒光りがして、なかなか見栄えする。いきなりからやれてもいい。

タクティクス

 皐月賞馬ヴィクトリーの下。POGでも人気を集める超良血馬。今回は父がアグネスタキオンでますます期待。

 追い切りは名人高田潤騎手が騎乗して平凡な時計。そして併せ相手にも千切られる。

ポジティブライト

 上は重賞勝ちのストロングブラッド。父はシンポリクリスエス。しかし、この馬の追い切りは特にひどいなぁ。

ミッキースポット

 父はキングカメハメハ。上はアップルアロー、イアオニードル、ミンティエアーとコンスタントに走る馬を輩出している。

 追い切りの二の脚はまあまあ速いが、イマイチ。それでも、今回のメンバーは全体的に悪いので、マシな方。

モルガナイト

 父はアグネスデジタル。追い切り内容はメンバー中最高。しかし、坂路での脚力から、ダート向きと思われ、芝でどうか。

 以下は競馬ブックの記事。


(28日、栗東坂路)騎手騎乗とはいえ、古馬相手に好時計で先着。仕掛けられてからの反応が良く、最後までしっかり伸びていた。馬体もキッチリ仕上がっており、初戦から力を出せる状態。

ルージュバンブー

 父はマリエンバード。この馬も場違い。追い切り内容からも6、7着候補か。
 何が勝つなどということは興味がありません。愛馬エリーズシチーがどうかですが、田中章博師ですら、今回は叩き台のようなコメントをされています。追い切りの動きからも、血統からも、当然掲示板は無理でしょうし、2頭交わせば出走奨励金が貰えますから、狙うはそこでしょう。

 

これ以降は1月31日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「上位拮抗」


予想家の印
馬名 長岡利 山田理 西村敬
エリーズシチー


要するに、無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
前略
シルクエステート 24.6
ポジティブライト 41.1
エリーズシチー 44.4


要するに、最下位人気予想。・・・納得。


デイリー馬三郎

予想印

◎ アルスフリーゲン
○ タクティクス
▲ ルージュバンブ

以下省略


当然エリーズシチーは無印。

●各陣営のコメント

エリーズシチー

 「乗り込み量は少ないが、体の小さい馬で仕上がりは悪くない。ケイコ通りなら楽しみも。」(武助手・デイリー馬三郎)

これ以降は2月2日に作成

●レース 

 エリーズシチーのスタートは普通ですが、あまり加速せず、外枠ということもあり、なかなか内に入れず、9番手追走という形になります。

 馬場のせいもありますが、1000m64秒というスローペースの中、いつまでもこの位置取りで、とても勝ちに来ているとは思えません。それとも、鞍上柴原央明騎手がこれをハイペースと感じたのか!?

 直線に向いても1頭だけ離される形になり、結局垂れて来た馬を交わしただけの9着。全く見どころのないレースでした。

●時計の評価

 今回のエリーズシチーの走破タイムは、京都芝2000mの3歳新馬戦の過去10年間の平均勝ちタイムよりも2秒も遅く、適性的に、芝の中距離は無理であると鮮明に証明しました。

●今後の展望

 レースもがっかりしましたが、超良血ぞろいの芝の中距離戦。この着は想定通りなのですが、特にがっかりしたのは、馬体重が410キロしかないということです。

 これでは、次走の上積みも見込めませんし、鍛えるための強い調教もできません(強く追うと飼葉が細くなり、馬体減りするため)。これでは浮上するきっかけがありません。

 同じく2006年産で新馬勝ちした愛馬クリンゲルベルガーも同じように馬格がなく、強く追い切ることはできませんが、素質がありました。なので、そんなにビシビシ鍛えなくても新馬戦を勝ったり、500万クラスでも2着に来たりと活躍しています。エリーズシチーはこの一戦を見る限りでは、二の脚もそんなに速くなく、切れる脚もありません。そして、強く追って鍛えることができないのであれば、自然と頭打ちになってしまいます。

 ダートの短距離で活路を見いだせなければ、とても未勝利脱出は無理でしょう。

●最後に

 元々関西所属のGTクイズの権利馬というだけで、購入したエリーズシチーで、全く期待はしていなかったのですが、友駿ホースクラブ近況の田中章博師の”楽しみな1頭”という言葉や”動きはなかなか良く”という言葉に鼓舞され、期待してしまいました。

 しかし、レースをみて酔いから醒めた気分です。鞍上が柴原央明騎手だったことからしても、師自身もそんなに今回は期待してなかったのではないでしょうか。

 田中章博調教師は期待できる馬には、安藤勝己、福永祐一、川田将雅、各騎手などそれなりの騎手を乗せて来ます。今回はましてや少頭数でいい騎手も余っていました。そのことからも、エリーズシチーに対する期待度が窺えます。

 例えばこれが馬体重が500キロ近い大型馬で、今回は叩いて次走が勝負というのなら、わからないことはありません。しかし、馬体重が410キロと馬格のないエリーズシチーに叩いた上積みがあるはずもなく、次走もダート変更以外に大きな変わり身はありえないでしょう。もし、師が芝向きと判断されての今回の出走なら、”終わった感”さえ漂います。


 いずれにしても、あんな追い切りで使われたことも納得できませんし、強敵揃いの芝の中距離にぶつけたことも納得できません。

 結果がすべてのこの世界。師には結果で応えていただきたいものです。

最後までご愛読ありがとうございました

2008年12月25日作成 2009年1月2日、4日、14日、15日、18日、22日、28日、30日、31日、2月2日加筆

競馬徹底分析ほっさんサイトトップページに戻る